2025.02.08
目次
イギリスの名門ボーディングスクールCharterhouseの概要
対象年齢と経験
Charterhouseは、サリー州ゴダルミングに位置するイギリスの名門共学校です。13歳から18歳の生徒を対象としており、全寮制と通学制の両方を提供しています。
世界的に評価の高いポテンシャルを引き出す教育
Charterhouseは1611年に創立され、世界的に高い評価を受けています。生徒一人ひとりが人生の可能性を最大限に引き出し、未来に向けて力を発揮できるよう教育を行っています。特に、Future Uプログラムは、急速に変化する世界で成功するためのスキル、専門知識、マインドセットを育むことを目的としています。このプログラムは、学術カリキュラム、課外活動、PSHEプログラムの一環として提供されます。
学問的な野心と個々の興味を追求
Charterhouseの教育は、学問的な野心を持ち、個々の生徒が自分の強みや興味を追求できるように設計されています。GCSEプログラムを修了した後は、Aレベルと拡張プロジェクト資格(EPQ)、またはIBディプロマプログラムの選択肢があります。さらに、Charterhouse Entrepreneurship DiplomaやIvy House Leadership Awardなどの追加の学術選択肢も提供されています。
卒業生の中にはロバートジェンキンソン首相や前保健相、前財務相、前外務相などを歴任したジェレミーハント氏、バンド「ジェネシス」のメンバーなどを輩出しています。
イギリスの他のボーディングスクールと比較をした際の特徴
歴史と伝統に裏打ちされた教育の質の高さ
Charterhouseは、その歴史と伝統に裏打ちされた教育の質の高さで知られています。他の学校と比較して、以下の点が特徴的です:
- 共学制:Charterhouseは共学制を採用しており、男女ともに多様な視点や経験を共有しながら学ぶことができます。これにより、社会性や協調性が自然に育まれます。
- Future Uプログラム:この革新的なプログラムは、生徒が将来のキャリアや人生に必要なスキルを身につけるための支援を行います。学術カリキュラムだけでなく、課外活動やPSHEプログラムを通じて提供されるため、包括的な教育が実現されています。
- 多様な課外活動:Charterhouseでは、80以上のスポーツや活動が提供されており、生徒はリーダーシップ、創造性、チームワークを養う機会が豊富にあります。これにより、学問だけでなく、全人的な成長が促進されます。
- 美しいキャンパス:250エーカーの広大なキャンパスは、歴史と自然に囲まれた安全で魅力的な環境を提供しています。ロンドンにも近く、ヒースロー空港やガトウィック空港からも50分以内の便利な立地です。
Charterhouseは、これらの特徴を通じて、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、未来に向けて準備を整えることを目指しています。
実際に筆者の子どもをCharterhouseへ入学させて良かったと思う点
イギリスボーディングスクールは子供に合ったオファーを与えている
我が家の長男のハウス(寮のことをハウスと呼びます)はハウスマスター(寮長先生)をはじめメイトロン(ハウスの中で子供達の面倒をみるお母さん的な存在)が朗らかで優しい雰囲気で初日からすんなりと溶け込む事ができた気がします。のんびりマイペースな長男の性格を学校側が理解しているのかわかりませんが授業のペースや学校やハウスの雰囲気が心地よく長男にはぴったりの学校であったことは確間違いありません。数校の学校を受けて得た印象ですがイギリスの学校は特にボーディングスクールは面談のときに本当に生徒をよく観察してその学校にあった子供にオファーを与えていると感じました。なので学校によって印象がさまざまでそれぞれの学校の特徴が顕著です。そしてその学校にあった子供たちが集まって切磋琢磨し成長しているんだと感じました。
イギリス最高峰の施設と息を呑むほど美しい学校環境
チャーターハウスはサリー州のゴダルミングに250エーカーという広大な敷地の中に17の芝のスポーツグラウンド、24面のテニスコート、3個のフルサイズサッカーピッチ、スポーツセンター、陸上競技場、9ホールのゴルフコース、を備えています。最初に学校の敷地に足を踏み入れた時は息をのむほどに美しい光景に心奪われました。その前にも学校をいくつか見学しましたが、チャーターハウスはおそらく国内でも最高峰もしくは最高の環境だと思います。中でもチャペルは美しいだけでなく歴史と文化が息づいており光が差し込むステンドグラスからは幻想的な輝きが放たれ心が洗われる感覚に包まれました。こんな恵まれた環境で学校生活を送る長男は毎日忙しくも充実した日々を過ごしていたようです。
しっかりと子どものケアをしてくれるメイトロン
印象的だったのは50マイル(約80km)ウォークというイベントでブライトン付近から学校まで夜通し歩くというなんとも強烈なイベント。眠くならないようにカフェインを摂取してとにかく歩く歩く。学校にたどり着く頃には朝になって身も心も疲れ果てて辛い痛い眠いを通り越して逆に記憶が薄くなってしまったようです。昼頃迎えに行ったときはまともに歩けない長男を見てびっくりしましたが、顔は達成感と満足感でなんともいえない幸せな顔をしていました。聞いたところによると歩く前にメイトロンがハウスの子供たちの足指にきれいにテーピングしてくれたおかげで完歩できたとのこと。さすがはメイトロン、あっぱれです!子供達も感謝でいっぱいでしょう。残念ながら諸事情でこのイベントはもう開催されていないようです。
週末は帰宅のウィークリーボーディング制
学校はウィークリーボーディング(週末は帰宅)だったので土曜日午後帰宅し家でのんびり過ごして日本食を食べ日曜夜に学校に戻るという形も長男には合っていたようで上手く息抜きしていい生活ペースを保っていました。
今でも目を閉じるとあの広大なキャンパスが頭の中に広がって、子供たちのスポーツする様子、次の授業の建物に向かう子供達、芝生で雑談する様子などが鮮明によみがえります。私は通ってはいないけれどあんな素敵な環境で学んだり生活する経験をさせてあげることができたのは私の宝物でもあります。