2025.09.20|最終更新日:2025.09.20
目次
海外の小中高・海外の大学に進学したら、卒業後はどんなキャリアが待っているのだろう?イギリス留学を検討される方からよくいただくご質問です。
前編に引継ぎ、イギリスの大学を卒業した後にどのような進路が開けるのか、イギリスの大学の特徴と、具体的な選択肢、筆者のお子様の経験談と共にみていきましょう。
前編で1~4までご紹介しましたので、今回は5つ目の特徴からご紹介します。
5.企業やスタートアップへの挑戦
イギリスはスタートアップ文化が根付いており、大学も起業支援に積極的です。ラッセルグループの大学にはインキュベーター(アイデア段階から事業化までを支援)やアクセラレーター(既に事業化されたスタートアップの成長の加速を助ける)や投資家ネットワークが整っており、学んだ知識を実際のビジネスに活かす環境があります。在学中に出会った仲間とスタートアップを立ち上げ卒業後に事業を拡大する例も珍しくありません。イギリス留学は単に就職するだけでなく新しいビジネスを生み出す土台にもなり得ます。
6.日本でのキャリアにおける強み
もちろん、卒業後に日本に帰国して就職する学生も少なくありません。イギリスの大学の学位は日本国内でも高く評価されます。特にラッセルグループ出身者は「世界で学び成果を出した経験」が評価されリーダー候補として採用されるケースもあります。ギャップイヤーやサンドイッチイヤーを通じたインターン経験があれば実務即戦力としてさらに大きな強みとなります。
息子の経験
実際に私の息子もイギリスの大学で学びました。入学前はギャップイヤー制度を利用して1年間日本のベンチャー企業に勤務し、在学中は大学の制度を利用してブラジルで1年間学びました。
卒業時にはすでに就職歴があり、さらに日本語、英語、ポルトガル語を操るトライリンガルとしての強みを持つことができました。その結果晴れてイギリスでの就職を実現したのです。
まとめ
イギリス留学の魅力は単に語学学習や学位取得に留まりません。ラッセルグループをはじめとする名門大学で学ぶことはイギリス現地での就労、国際的に認められる学位の取得、大学院進学、起業、そして日本への強いキャリア形成へと直結します。さらに語学専攻の学生は大学の留学制度を活用して他国で学ぶ機会を得られギャップイヤーやサンドイッチイヤーを通じたインターン経験も積むことができます。これらの経験はグローバル社会で活躍するための大きな武器となるでしょう。
そしてイギリス留学を本気で目指すなら小・中・高校の段階からイギリスに留学することを強くお勧めします。現地の教育システムに早くから馴染むことで英語力だけでなく学習スタイルや課題の取り組み方を自然と身につけることができます。特に私立一貫校からラッセルグループへの進学率は高く、将来の大学進学を有利に進められるのです。
このようにイギリス大学は「学位」だけでなく「国際経験」「実務経験」「語学力」という総合的な力を養うことができ、将来のキャリアを大きく広げてくれます。
「海外大学に進学して、卒業後はどんな将来が開けるのか」と不安に感じる方もいるでしょう。しかしイギリス留学はその答えを数多く提示してくれます。小中高からの準備を経てイギリス大学に進学することで学びからキャリアまで一貫した道筋を描くことができるのです。