2025.10.25|最終更新日:2025.10.24
目次
先日、ロンドンで開催されたIndependent School Showに参加してきました。このイベントはイギリス各地の名門私立校が一堂に会し、各校の教育方針や入試の最新情報を直接聞くことができる貴重な機会です。
今回の目的は各学校から有益な情報を得ること、そして最新の受験事情を把握する事でしたが実際に足を運んでみるとそれ以上に多くの学びがありました。


教育への高い意識
まず印象的だったのは来場していた親御さんたちの熱心さです。
どのブースでも質問が絶えず、資料を片手に担当者の話に真剣に耳を傾ける姿が見られました。教育に対する関心の高さ、そしてお子様の将来を真剣に考える姿勢に改めてイギリスにおける教育への熱意を感じました。
思いがけない出会い
参加校の中には私の息子たちが通っていたプレップスクールと長男のシニアスクールも出展していました。特に印象的だったのは長男がかつて滞在していた寮にその学校担当者の息子さんも数年後に滞在されていたということ。思いがけないご縁に驚きつつ、当時の寮生活やハウスマスター(寮長先生)のお話で大変盛り上がりました。そのハウスマスターは私がイギリスで出会った中で「ナンバーワンの先生」と言える方です。生徒一人一人の個性を尊重しながらも、温かく厳しく導いて下さる姿勢に今でも心から敬意を抱いています。まさに「教育者」という言葉がぴったりな方で、一生忘れられない存在です。このご縁は私にとってこのイベントの中でも特に心に残る瞬間となりました。


一人ひとりの個性を大切に育むイギリスの教育
また特設コーナーでは学校関係者による様々なトークセッションが行われており、その中の1つに「私立学校は非常にフレキシブルで生徒一人ひとりの個性を尊重している」という内容が出てきました。例えば、スキーが得意な生徒がいる場合1学期の間だけ寮を離れ、スキーに専念できるよう学校が配慮するなど、その子に合わせた柔軟な対応がなされているそうです。
また、学校訪問の際にどのような質問をすればよいか、面談で重視されるポイントなど実践的なアドバイスも多くありました。

中でも特に印象的だったのは、ある先生の言葉です。
「学校はお子様のポテンシャル(可能性)を見ています。ですから親御さんは子供にプレッシャーをかけたり(Don’t push)、焦らせたり(Don’t rush)しないことが大切です。」この言葉には深く共感しました。子供の成長にはそれぞれのペースがあり、周囲の期待よりも本人が自然に力を発揮できる環境こそが重要なのだと改めて感じました。
イギリスの教育現場には学力だけでなく人格や個性を大切に育む文化があります。
お子様の秘めた可能性を引き出すためにぜひ一度イギリスの教育に触れてみてはいかがでしょうか?