2025.08.02|最終更新日:2025.08.08
目次
小学生からボーディングスクールへ留学させるという選択は、得られるものは多い一方で、簡単に決断できる事ではありません。
今回は、息子さんをYear4(9歳)から名門プレップスクールに送り出し、今秋から連携しているシニアスクールへご進学される保護者の方にお話をお伺いしました。どのような思いで留学を決断されたのか、準備から今に至るまでの道のり、そしてボーディングスクールに通わせて良かったことなど、詳しくインタビューでお伺いしました。
※本記事は、【2週連載】でお届けします。
第1回は「留学の決め手・学校選び」「留学に向けた準備」「学校のサポート」についてご紹介します。
なぜお子様をボーディングスクールに行かせようと思われたのですか?
もともと、いつか子どもには海外で学ぶ機会を与えたいという思いがありました。世界基準の常識や価値観に触れながら、自分自身の判断力や対応力を身につけてほしいと願っていたからです。
息子は、もともと順応性が高く、人と関わることにも抵抗がない性格でした。本人からも「楽しそう」という前向きな反応もあったので、留学を決めたタイミングとしてはちょうど良かったと感じています。
留学に向けて、お子様・ご家族はどのような準備をされましたか?
学校によっては入学試験がありますので、過去問を活用して学習面の対策を行いました。ただ、イギリスのボーディングスクールでは学力だけではなく、「どんな人物か」を非常に重視します。
そのため、学業以外にも、スポーツやアート、音楽、ボランティア活動など、幅広い取り組みをバランスよく行ってきたことを伝えられるように準備しました。例えば、アート作品はまとめてポートフォリオにし、スポーツの写真や実績、その他賞状や証明書もファイルにして提出しました。
「この子は何に関心を持ち、どのような経験を積んできたか」を具体的に伝えることを意識しました。
学校を選ぶうえで、どんな点を重視しましたか?
最も重視したのは「学校の教育方針が我が家の価値観と合っているかどうか」です。イギリスのボーディングスクールはそれぞれに特色があり、カラーも大きく異なるため、しっかり見極める必要があります。
息子は、学業だけではなく、運動やアートに対しての興味と探究心が強いタイプだったので、「得意なことをのびのびと伸ばせる環境」が合っていると考えました。
学校の先生はどのようなサポートをしてくれましたか?
想像以上に手厚いサポートをしてくださって、驚きました。特に印象に残っているのは、理科の成績が伸び悩んだときの対応です。イギリスでは理科が初めから物理・化学・生物と分かれており、得意・不得意が出やすい科目です。
息子は物理が得意な一方で、生物と化学がなかなか伸びませんでした。そんなとき、学校の先生が「この子のためにサポートチームを作ります」と言ってくださって、個別の支援体制を整えてくれました。
一人ひとりをしっかり見て、得意分野をさらに伸ばし、苦手分野はしっかりフォローしてくれる体制が整っていることは、非常に心強いです。
おわりに
次回の第2回では、ボーディングスクールに行かせて良かった点、親として大変だった点などについて、さらに詳しくお話をお伺いしています。