2025.09.06|最終更新日:2025.09.05

【学校訪問記】Bilton Grange School

目次

名門私立シニアスクールRugby Schoolの付属校へ

少し前になりますが、お客様ご家族と一緒にBilton Grange Schoolへ行ってきました。

Bilton Grange School(以下BG)は1846年創立。男女共学校で3歳~13歳まで380名の子ども達が、総勢100名の教員やスタッフと共に学んでいます。

スポーツのラグビー発祥の地でもあり、” The Nine”と呼ばれるシニアスクール伝統校のRugby Schoolが所在するラグビーのすぐ隣・ダンチャーチという緑豊かな町に位置しています。2020年よりRugby Schoolの付属校になっていて、毎年6割強の卒業生がRugby Schoolに進学します。

広大な校舎・敷地を見学

広大な敷地はダンチャーチの町を見下ろす高台にあり、校舎や教室、テニスコートやサッカーやラグビーのフィールドは森に囲まれていました。
この森は夏学期に行われるお芝居や肝試しなど様々なイベントに活用され、昨年夏に行われたYear 7による『真夏の夜の夢』のお芝居はこの森を背景にして行ったそうです。

校舎、教会、食堂といった主要な建物には、それぞれに長い歴史を感じさせる伝統的なつくりが残されています。校舎は木造を基調とした落ち着いた雰囲気で、窓や廊下には当時の面影が色濃く残っています。

校内には、課外活動を支える多彩な施設が整っています。
音楽室や、シアタールーム、室内プールなど、学業と並んで課外活動を重視するイギリスの私立校ならではの特色をよく表しており、生徒が多方面で才能を伸ばすための環境が整えられていることが分かります。

生徒が生活をともにする寮

Year 4からは寮生として学校の敷地内にある寮で暮らすことが可能で、今年2025年の秋学期からオープンするピカピカの新しい寮の工事が進捗していました。
新設の寮では、低学年の子ども達は最大で3~4名程度が同じベッドルームになるよう設計されており、高学年になると2名程度が1室。

寮内にはベッドルームだけでなく、子ども達が自主的に学ぶことができるようパソコン設備などを備えたコモンルームもあるようでした。

地震が殆ど起こらない英国では、多くのボーディングスクールの寮は古びていたり、設備が旧式だったりするところが多いのですが、BGの最新式の寮での暮らしは、実際に生活する子どもはもちろん、BGに子どもを送り出す保護者にとっては大きなポイントになるだろうと思いました。

Bilton Grange Schoolを回ってみて

校長先生のMr Gareth JonesはオックスフォードにあるプレップスクールのDragon Schoolで長らく英語や歴史、またハウスマスターやスポーツディレクターとして教鞭を取り、2021年にBGの校長に就任された方で、ご自分の言いたいことだけを一方的に話すのではなく、子どもや保護者の話に良く耳を傾けるタイプの先生でした。

ご一緒にBG訪問したお客様はすっかりBGが気に入られたご様子。

お子様が編入されたい学年は、BGのホームページ上では既に募集を締め切っていましたが、BGの入学担当者と私が幾度もメール交換を行って交渉し、晴れてそのお子様は新学年度からBGへの入学が叶いました。

これからどんな学校生活が待っているのか?期待に胸を膨らませていることでしょう。

目次

北田 美香

記事執筆北田 美香

きただ みか

Kens Academic コンサルタント

在英歴15年。夫の海外転勤に伴い、息子とともに英国へ移住。息子をボーディングスクールに送り出した実体験に基づき、入学準備から現地生活の適応まで、保護者目線で実用的なアドバイスをお伝えしています。

詳しいプロフィールはこちら→

こちらの記事も読まれています