2025.07.26|最終更新日:2025.07.25
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オックスフォードの名門プレップスクールへ
今年は例年になく30℃超えの夏日が続く青空の下、ロンドン・パディントン駅から1時間あまり列車に揺られてオックスフォード駅で下車。そこからタクシーで10分くらいのDragon SchoolのOpen Morningにお招きを受けて行ってきました。
Dragon Schoolは1877年創立の共学のプレップスクール。当時のオックスフォード大学の先生たちが自分たちの子どもの教育のために創立して以来、英国内でも屈指のプレップスクールの一つとして、自由な発想を重んじる校風と、ハイレベルな学問とスポーツと芸術活動を兼ね備えた強豪校として有名で、プレ・プレップスクールとプレップスクールとで4歳~13歳の800名余りの子ども達が学んでいます。


寮と通学の柔軟な仕組み
このうち寮生は275名で、残りの500名以上は近隣からの通学生。
寮生は大きめのお家サイズの9つの寮に分かれて暮らし、Full Boarderとしてずっと寮で生活することも可能ですが、Flexi Boarderと呼ばれる寮生として、週の数日だけ寮で生活し、残りは自宅から通うことも可能です。



トップ校への進学実績と強さ
毎年、Harrow、Eton、Brighton College、Cheltenham、Wellington College、Rugbyなどトップレベルのシニアボーディングスクールへ卒業生を送り出しており、2025年度の卒業生は、Academic、Sports、Music、Art、Dramaなどで69の奨学金を獲得したそうです。
私の息子がAscotにある少人数のPapplewickというプレップスクールに在籍していた頃、Dragon Schoolとは何度もサッカー、ラグビー、クリケットの対抗試合を行いましたが、能力別に対戦する1軍~4軍の試合ではどの軍も一度もDragon Schoolに勝つことはできませんでした。
圧倒的な施設と環境
Dragon Schoolを一言で言い表すのであれば、とにかく素晴らしい学校の設備。私立の小学校とは到底思えない規模で、どこもまるでシニアスクール並み。
スポーツ・音楽・科学も充実
まずは広大な敷地の中に広がるサッカーピッチやラグビーやクリケットのフィールド。英国のプレップスクールとしては珍しい室内プールを見学。


音楽棟にはピアノを備えた練習場の小部屋が続き、コンサートができる小ホールも備えていました。


子どもの知的好奇心をグッとそそるようなScience、IT、Design Technologyなどの教室や、各領域の蔵書が充実した図書館も廻りました。



医療体制も万全
学校の医療センターには、専属ナースが3名(も!)常駐し、立派な診察台まで備えていて驚かされました。


学校全体での活動スペースも広々
その他、全校集会や演劇などを行う広々した講堂や、昼食時には全校の生徒や教師などが3部制に分かれて昼食を摂る220名収容のダイニングルームも見学。


まとめ:英国でも珍しい大規模プレップ校
日本では全校生徒数が800名を超える小学校は比較的よくあるのかもしれませんが、英国では非常に珍しい大規模校。そしてその大規模校のメリットを十分に生かした学校設備の充実ぶりがとても印象的な学校訪問となりました。