2025.03.01|最終更新日:2025.03.31
目次
GCSE (General Certificate of Secondary Education) について
GCSEはイングランド、ウェールズ、北アイルランドの公立校、私立校ともに、Year 11(15、16歳)の夏ターム(6~7月)に全国一斉に施行され、GCSEを受けることで全ての義務教育が終了したことを意味します。
試験の結果は8月半ばに発表され、各自に通知されます。
この試験結果は単に義務教育の最終成果を表すだけでなく、義務教育後に進学する Sixth Form(大学入学試験準備コース) への入学可否や就職する際に履歴書(CV)に記載する場合もあり、将来に渡って影響してきます。
採点基準と学習の重要性
採点方法と評価基準
GCSEの採点は、ペーパーテストの結果だけでなく、2年間のコースワーク(Year 10とYear 11の通常点=試験、宿題、レポート、授業参加姿勢)も加算されるため、この2年間の学習には真剣に取り組まなければなりません。
試験の結果は、9段階のグレード(Grade 9が最高、Grade 1が最低) に分かれ、例年 Grade 7~9 を取得できる生徒は全体の20%弱です。
進学・就職への影響
Sixth Form に進むためには、Grade 4~5以上の成績 が必要です。
また、公立校のGCSEの結果は学校平均が公表 され、成績は履歴書(CV)にも記載されるため、就職活動にも影響 します。
受験科目とオックスブリッジ進学予備軍
受験科目の選択と科目数
GCSEで受験する科目数は、各生徒の能力やその生徒が所属している学校の方針によっても変わってきますが、通常は 6~8科目 を選択します。
中には、10科目以上を受験して好成績をおさめる強者 もおり、そのような優秀な生徒はオックスブリッジ進学予備軍 とも目されています。
オックスブリッジ進学への影響
オックスブリッジ(オックスフォード大学・ケンブリッジ大学) の進学を目指す生徒にとって、GCSE の成績は重要な指標 となります。
特に Grade 7~9 を多く取得している生徒は、入試の際に有利 になることが多いです。
GCSEの運用組織
AQA、Edexcel、OCR の特徴
GCSEを運用している(筆記試験ペーパーを作成、採点している)主な組織には、以下があります:
- AQA (Assessment and Qualifications Alliance):英国内で最も一般的な従来型のGCSEの試験スタイルで、主に公立校が採用しています。
- Edexcel (Pearson Edexcel):AQA同様に多くの学校で採用されていますが、AQAに比べて幅広い知識が求められ ます。また、Edexcelは IGCSE も運用しており、国際的な見地に立った学習スタイル が求められます。
- OCR (Oxford, Cambridge and RSA Examinations):採用している 科目数が多いため、語学学習(ラテン語、古代ギリシア語、ドイツ語、スペイン語、中国語、日本語など)の選択肢を多く持つ 私立校で幅広く採用 されています。
IGCSE(国際バージョン)との違い
IGCSEの特徴と難易度
GCSEには従来のGCSEの他に、IGCSE(国際バージョン)と呼ばれる試験があり、Cambridge Assessment International Education (CAIE) や Edexcel によって運営されています。
IGCSE は幅広い理解力 を求められるため、より難しいとされています。
そのため、多くのシニアスクールのトップ校が採用する傾向があります。
IGCSEを採用する学校の傾向
IGCSE を採用する学校は、国際色が豊かで、学術レベルの高い学校 が多いです。
特に、オックスブリッジ進学を目指す生徒 や 海外大学進学を目指す生徒 が多く在籍しています。
GCSEの重要性と対策
進路への影響と学習の進め方
GCSEは単に義務教育修了試験であると同時に、それぞれのお子様のその後に続く進路の指針となる重要な試験 です。
より良い結果を得るためには、どのように学習を進めていくべきか?
どの科目を履修すれば良いか? などの対策が欠かせません。
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