2026.10.10|最終更新日:2026.10.09

イギリスの大学に入学するための試験や予備試験について

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イギリスの学校は新学年度が始まってから1か月以上が経過し、学生達も新しい生活に慣れてきました。特に2年後に大学入学を目指す学生達はそろそろ志望大学や志望学部について検討を始める時期です。

そこで、イギリスの大学に入学するための試験や予備試験について確認してみたいと思います。

イギリスの大学入試の流れ

イギリスの大学に入学するためには、日本の「大学入学共通テスト」のように全国一律で全員が受ける大学入試試験はありません。 

基本的には、下記の流れになります。 

①通常16歳前後でGCSE(義務教育修了試験)を受験する。 

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②16歳~18歳の2年間でA levelと呼ばれる課程を3教科以上履修し、2年目の5月後半~7月にかけての試験を受験し、大学合否を判断する際の最も重要な資格および志望する大学が入学条件として提示している成績を得る。各教科の成績はA*, A, B,  C, D, E, U(不合格)7段階で判定される。  

③A Levelで学んでいる間にUCAS (Universities and Colleges Admissions Service)と呼ばれるイギリスの大学・高等教育機関に出願するための大学出願の共通システムに志望大学、志望学部を選んで出願する。 

④必要な大学・学部では、UCAS出願の時期に合わせてAdmission Testを受験する。試験の時期はテストや大学・学部によって異なり、A-levelの最終試験より前、UCASにapplicationを提出する前に受験する。一部の大学・学部では、Admission Testの他にそれぞれの大学・学部において追加試験がある。 

指定されているAdmission Testについては後述します。 

⑤  UCAS登録時には、Personal Statementを提出する必要がある。また大学・学部によっては、さらにInterviewやWritten Workなどが課される。 

特に、Oxford、Cambridgeなどでは選考過程においてこのPersonal StatementやInterviewが重要な要素になる。 

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⑥Offer 

2年目終了後の8月に結果が出るA Levelの試験結果次第によって合否が決まる条件付き合格(Conditional Offer)や試験結果を待たずに合格とする(Unconditional Offer)などが出る。

日本との大きな違い

日本の場合は、高校 → 共通テスト・大学独自試験 → 合格という形が一般的です。

これに対してイギリスでは、GCSE → A-level → UCAS出願 →(必要ならAdmission Test)→(必要ならInterview)→ Offerという仕組みです。

したがって、「イギリスの大学に入学するための試験は何ですか?」という質問に対して、一つの試験名を答えることはできません。最も基本となるのは A-level で、Admission Testは特定の大学・学部だけが要求する追加の選抜試験です。

Admission Testとは?

イギリスの大学でいう Admission Test(入学選抜試験) は、大学が出願者の学力・思考力などを判断するために、A-levelなどの成績とは別に受験する試験のことです。

重要なのは、すべての大学・学部でAdmission Testの準備が必要なわけではないという点です。基本的にはA-levelなどの資格・成績が中心で、一部の競争率の高い学部で追加試験が使われます。

特に注意したいのが Oxford大学やCambridge大学への出願 です。

学部によってはAdmission Testが選考のための重要な一部になるので、周到な準備が必要です。

また、Oxford大学、Cambridge大学、Medicine(医学部)などはUCAS出願締切も通常の学部より早く、たとえば2027 entryでは2026年10月15日が締切になり、この点も留意しながら、Admission Testを受験する必要があります。

主なAdmission Test(予備試験)一覧

UCAT Medicine(医学)、Dentistry(歯学) 
TMUA Mathematics、Computer Science、Economicsなど数学的能力を重視する学部 
ESAT Engineering、Natural Sciencesなど 
TARA 一部の大学・学部の一般的なAcademic Reasoning 
LNAT Law(法学) 
MAT Mathematics系の一部の大学・コースなど 

大学によって、A-level成績 + UCAS出願 + Personal Statement等を中心に選考するところもあれば、Admission Testを利用するコースもあります。

したがって、「PsychologyならどのAdmission Testを受ければよい」という全国共通の試験はありません。

主要大学・Admission Test一覧

大学 学部・コース 必須のAdmission Test 
Oxford Psychology (Experimental) TARA 
Oxford Psychology, Philosophy & Linguistics TARA 
Oxford Medicine UCAT 
Oxford Biomedical Sciences ESAT 
Oxford Mathematics系 TMUA 
Oxford Computer Science TMUA 
Oxford Engineering Science ESAT 
Oxford Physics ESAT 
Oxford Law LNAT 
Oxford PPE TARA 
Cambridge Medicine UCAT 
Cambridge Natural Sciences ESAT 
Cambridge Engineering ESAT 
Cambridge Mathematics TMUA 
Cambridge Computer Science TMUA 
Imperial Medicine UCAT 
Imperial Engineering ESAT 
Imperial Mathematics TMUA 
UCL Medicine UCAT 
UCL Law LNAT 
LSE Law LNAT 
LSE Economics TMUA 
King’s Medicine UCAT 
King’s Law LNAT 
ほぼ全ての大学 Medicine UCAT 

日本の大学入試とは大きく異なり、イギリスの大学入学試験に合格するためには、短期間の勝負では良い結果が得られず、GCSEを受験する15~16歳頃以前からの緻密な戦略が必要です。

私達はイギリスの教育制度の中で実際に我が子を育て上げた経験や留学生を送り出した実績を元に、それぞれのお子様に最も相応しいと思われるアドバイスを提供しております。

皆様からのお問合せをお待ちしております。

※大学・学部が使用するAdmission Testや試験日程は年度によって変更される場合があります。出願時には必ず各大学・学部の最新の入学要件をご確認ください。

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北田 美香

記事執筆北田 美香

きただ みか

Kens Academic コンサルタント

在英歴15年。夫の海外転勤に伴い、息子とともに英国へ移住。息子をボーディングスクールに送り出した実体験に基づき、入学準備から現地生活の適応まで、保護者目線で実用的なアドバイスをお伝えしています。

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