2026.11.07|最終更新日:2026.11.07

ボーディングスクール入学が決まったら【後編】 

目次

前回投稿の前編では、ボーディングスクールへの入学が決まった後に取り組みたい入学書類の確認、学費の支払い、ビザの申請、寮生活のルール確認、そして学習面の準備についてご紹介しました。 

これらの手続きが進んできたら、次はいよいよ実際の渡航と新生活に向けた準備です。航空券の手配や持ち物準備はもちろん、海外での生活に必要なお金や通信手段、健康面の備えなど、事前に確認しておきたいことがいくつもあります。 

初めて海外で寮生活を送る生徒にとっては、何をどこまで準備すればよいのかわからないことも多いでしょう。今回は入学までに確認しておきたい5つのポイントを順番にご紹介します。 

1, 航空券の手配と渡航スケジュールを確認する

まずは、イギリスへの渡航日と到着後のスケジュールを確認しましょう。ボーディングスクールでは授業開始日だけでなく、寮に入れる日や新入生向けのオリエンテーションの日程が指定されていることがあります。航空券を予約する前に学校から案内された入寮可能日や集合時間、空港送迎の有無を確認することが大切です。特に注意したいのは、到着日と入寮日が一致しているとは限らないことです。早く到着しすぎると寮に入れず、反対に到着が遅れるとオリエンテーションや入学時の手続きに間に合わない可能性があります。 

航空券を選ぶ際には直行便か乗継便かという点だけではなく、到着時間や乗り継ぎ時間、預け入れ荷物の条件なども確認しましょう。初めて一人で渡航する生徒の場合は移動の負担が比較的小さいルートを選んだり、航空会社のサービスなどを考慮しましょう。また、学校が空港送迎サービスを提供している場合は予約方法や申し込み期限、指定空港、待ち合わせ場所などを確認してください。送迎がない場合は空港から学校までの移動手段を事前に手配しておく必要があります。イギリス到着後の入国審査に備え、パスポートやビザに関する情報、学校の入学関連書類、滞在先の情報など必要なものをすぐに提示できるよう準備しておきましょう。 

出発日が近づいたら、航空会社の最新案内やフライト情報も確認し、余裕を持って空港へ向かえるよう計画を立てておくことをおすすめします。 

2. 海外旅行保険・医療情報・予防接種などを確認する 

海外で安心して生活するためには健康面の準備も欠かせません。 

まず確認したいのは学校がどのような医療体制を整えているかという点です。校内に看護師や医療スタッフがいるのか、体調を崩した時にどのような対応を受けられるのか、病院の受診が必要になった場合は誰が付き添うのかなど学校の案内を確認しておきましょう。 

次に保険についてです。イギリスでの医療サービスの利用条件はビザの種類や滞在資格などによって異なります。ビザ申請時に医療サービスに関する費用(Immigration Health Surcharge)の支払いが必要となる場合もありますが、それだけですべての医療費や関連費用がカバーされるわけではありません。そのため、学校が指定する保険の有無や補償内容を確認し、必要に応じて海外留学保険などを検討しましょう。また、持病やアレルギーがある場合、継続して服用している薬がある場合は学校に必要な情報を伝えておくことが大切です。処方薬を持参する場合はイギリスへの持ち込みが認められているか、必要な証明書類があるかを事前に確認してください。予防接種の記録や健康診断書提出を求める学校もあります。入学書類に医療関連の案内が含まれていないか確認し、必要な書類を早めに用意しましょう。健康に関する準備は、万が一のときに備えるだけではありません。本人が自分の健康状態や薬の情報を説明できるようにしておくことも海外で自立して生活するための大切な準備です。 

3. 持ち物リストを作り、衣類や学用品を準備する 

ボーディングスクールでは、制服やスポーツウェア、学用品、パソコンなど学校指定の持ち物がある場合があります。まずは学校から配布された持ち物リストを確認し、必要なものと自分で用意するものを整理しましょう。 

制服については学校指定の販売店や注文方法、サイズの選び方、購入期限などを確認してください。制服の他にフォーマルな場面で着用する服や、スポーツ、課外活動用のウェアが必要になることもあります。衣類についてはイギリスの気候を考慮して準備することがポイントです。季節によって気温や天候が変わりやすいため、重ね着できる服や防水性のある上着、歩きやすい靴などが役立ちます。ただし、寮のスペースには限りがあることも多いため、必要以上に多くの衣類を持っていく必要はありません。 

また、学校で使用するパソコンやタブレットには指定された機種や性能、ソフトウェアの条件がある場合があります。購入する前に学校の案内を確認し、入学後すぐに授業で使える状態にしておきましょう。日用品については現地でも購入できるものと日本から持参した方がよいものを分けて考えると準備がしやすくなります。使い慣れた文房具や普段使用している眼鏡など本人にとって必要性の高いものを優先するとよいでしょう。 

荷造りはできるだけ生徒本人が中心となって進めることをおすすめします。何を持っていくのか、自分で把握しておくことで現地で必要なものを管理する力も身につきます。 

4. 現地でのお金の管理方法と通信手段を整える 

お金については現地でどのように支払いをするのかを考えておきましょう。イギリスではカードやスマートフォンを使ったキャッシュレス決済が広く利用されていますが、未成年者が開設できる銀行口座や利用できるカードには条件があります。 

生徒の年齢や滞在資格、学校の方針などを踏まえ、保護者が利用状況を確認できる方法も含めて検討するとよいでしょう。渡航直後に必要となる交通費や日用品の購入費などについてもあらかじめ準備しておくと安心です。 

また、学校の費用に含まれるものと個人で支払う必要があるものを区別しておくことも大切です。週末の外出費、友人との食事代、趣味にかかる費用など本人が自由に使えるお金についても親子で話しあっておきましょう。 

通信手段については日本で使用しているスマートフォンをイギリスでも利用できるか確認します。SIMロックの有無や端末の対応周波数、現地のSIMカードやeSIMの利用条件などを調べ渡航後すぐに連絡が取れる状態にしておくことが理想です。学校との連絡や緊急時の対応に備え、保護者と生徒が連絡を取る方法を決めておくことも重要です。時差があるため、連絡をとりやすい時間帯や緊急時の連絡先も共有しておくとよいでしょう。

5. 親子で心の準備をし、出発前の最終確認をする 

海外のボーディングスクールでは授業だけでなく、寮生活や友人関係、食事、生活習慣などこれまでとは異なる環境に適応していく必要があります。入学当初は英語でのコミュニケーションや新しいルールに戸惑うこともあるでしょう。そのため、出発前に親子で留学生活への期待や不安について話す時間を持つことをおすすめします。困ったときには誰に相談するのか、体調が悪くなった時はどうするのか。保護者とはどのような環境で連絡をとるのかなどを話し合っておくと本人にとっても安心材料になります。 

一方で、保護者が心配のあまり細かく管理しすぎると生徒が自分で判断する機会を失ってしまうこともあります。もちろん、必要なサポートは欠かせませんが、本人が自分で考え、困ったときには周囲に助けを求められるよう少しずつ任せていくことも大切です。 

出発前にはパスポート、ビザに関する書類、航空券、学校の連絡先、空港送迎の予約情報などを最終確認しましょう。重要書類の保管場所や万が一の際の連絡方法も親子で共有しておくと安心です。 

準備をひとつずつ進めて、新しい生活への一歩を

留学準備の大切な目的は単に忘れ物なく出発することだけではありません。新しい環境での自分の生活を管理し、周囲の人と関わりながら自分らしく成長していくための土台を作ることです。保護者にとっても、生徒本人にとっても、海外での生活は大きな挑戦です。準備の時間を親子で共有しながら、一つずつ確認を進めていきましょう。 

私たちのガーディアンサービスも皆さんのイギリス留学をサポートします 

入学準備を進めるなかでわからないことが出てきたときや、実際に留学生活が始まってから困ったことが起きた時も一人で抱え込む必要はありません。Kens Academicでは、現地日本人スタッフが生徒や保護者の皆様をサポートし、不明な点の確認や現地で直面するさまざまな問題への対応をお手伝いします。 

慣れない海外生活では、事前に十分な準備をしていても思いがけない疑問や困りごとが生じるものです。そんなとき、気軽に相談できる存在が身近にいることは生徒にとっても保護者にとっても大きな安心につながります。 

新しい環境での挑戦を前向きに楽しめるようにKens Academicではイギリスでの留学生活を送る生徒の皆さんと、その成長を見守るご家族に寄り添いながら留学生活をサポートしてまいります。 

十分な準備を整えたら、あとは新しい出会いや学びを楽しみに、希望を持って出発の日を迎えてください。 

目次

森重弥須美

記事執筆森重弥須美

もりしげ やすみ

Kens Academic コンサルタント

在英歴14年(通算20年)。二人の息子をイギリスのボーディングスクールで学ばせ、卒業へと導いた経験に基づき、成功談だけでなく苦労した点も含め、リアルな体験に基づいた実践的なサポートを提供しています。

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