2026.01.31|最終更新日:2026.01.30

英国の私立ボーディングスクールの授業料を少しでも軽減するには?

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英国の学校でお子様を教育したいと志向されるご家庭は年々増加傾向にありますが、最近は急速な円安が進み、お子様を英国に送り出すことはご家族にとってかなり大きな支出負担を伴う英断であると存じています。 

2025年4月12日付の教育コラムでは英国の私立校の奨学金制度について述べましたが、今回は英国の私立ボーディングスクールの授業料支出を少しでも軽減する制度について述べたいと思います。 

莫大な英国の私立ボーディングスクール(小学校・中学・高校)の学費

2024年7月に労働党政権が誕生し、2025年1月1日より私立校の学費には20%の消費税が加算されるようになりました。そのため、英国の私立ボーディングスクールの学費は食費や寮費を含み、プレップスクール(小学校)で年間 約30,000~50,000ポンド、シニアスクール(中学・高校)で約45,000ポンド~65,000ポンドと言われています。 

学費負担を軽減する方法

その莫大な学費負担を少しでも軽減する一助となるのが、私立ボーディングスクールが設けている制度です。大きく下記があり、①と②を併用することは可能です。

①奨学金(Scholarship)を狙う。

②バーサリー(Bursary:家計支援)を申請する。

その他、学校によっては、校長先生の裁量で支給される特別奨学金や創立者・卒業生寄付による奨学金がある場合もあります。

奨学金(Scholarshipスカラーシップ)とその種類

多くの私立ボーディングスクールでは、学業、音楽、美術、演劇、ダンス、スポーツに秀でている生徒に与える奨学金として、それぞれAcademic、Music、Art、Drama、Dance、SportsのScholarshipを設けています。さらに学校によっては、STEM (Science, Technology, Engineering, Mathematics)や  古代言語(ラテン語や古代ギリシア語)などの特別な奨学金を設けている場合もあります。またAll-Rounder Scholarshipという上に述べた2つ以上の領域について秀でている生徒に与える奨学金を設けている学校もあります。 

奨学金としては学費の若干の割引があり、割引率は学校によって大きく異なりますが、多くの学校では5%~10%程度。どんなに多くても30%程度。 

Music, Drama, Dance, Sportsの奨学生は学期中のレッスン代が無料となります。 

シニアボーディングスクールのScholarship受験プロセス例

英国の私立シニアスクールで奨学生となるためには、一朝一夕には行かない長い年月の入念な準備が必要です。  

奨学生となるためには、Year 5~Year 6までに受験したいシニアスクールに登録を行い、ISEB (Independent School Examinations Board) Pre testでそれぞれのシニアスクールから3~4年後に入学するための仮合格をもらっておく必要があります。(学校によっては、このISEB Pre testの他に、それぞれの学校特有の試験も併せて課す場合もあります。)そしてYear 8の1月~5月に奨学生として入学を志望するシニアスクールに出向いて奨学生試験を受験します。更にYear 8の6月に実施されるCommon Entranceを受験して、それぞれのシニアスクールが定めている合格点を取得できれば、9月より晴れて奨学生として入学ということになります。(学業の奨学生に合格した生徒は、CE受験を免除される場合もあります。) 

バーサリー(Bursary:家計支援)

家庭の収入に応じて授業料や寮費が減額される制度で、割引率は5%~100%近くまで幅広くあります。 

近年の円安進行に伴い、日本在住の平均的なサラリーマン家庭の収入はバーサリー対象となる可能性が高くなってきました。奨学金と併用可能な場合も多く、これが一番大きな助けになります。 

終わりに

「我が家の収入水準では英国の私立校なんてとても無理!対象外!!」とお考えになる保護者の方々は多いかと思いますが、英国人の家庭でも実際はバーサリーで子どもを私立校に通わせている家庭がかなり多いようです。 

Kens Academicのコンサルタントは、自身の子どもをシニアスクールの奨学生と入学させた豊富な経験を通じて、保護者の皆様やお子様に適宜な時期に適切なアドバイスをさせていただきます。どうぞ私たちに安心してお任せください。  

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北田 美香

記事執筆北田 美香

きただ みか

Kens Academic コンサルタント

在英歴15年。夫の海外転勤に伴い、息子とともに英国へ移住。息子をボーディングスクールに送り出した実体験に基づき、入学準備から現地生活の適応まで、保護者目線で実用的なアドバイスをお伝えしています。

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